アニメ「文豪ストレイドッグス」紹介
「文豪ストレイドッグス」は、中島敦、太宰治、芥川龍之介など、文学の偉大な作家たちをモチーフにした架空のキャラクターたちが繰り広げる異能バトルアクションのアニメ作品です1234。原作は朝霧カフカさん、漫画は春河35さん、監督は五十嵐卓哉さん、脚本は榎戸洋司さんで、アニメーション制作はボンズさんが担当しています。第5シーズンは2023年7月より放送開始されました。
「文豪ストレイドッグス」あらすじ
孤児院を追放され、ヨコハマを放浪する少年・中島敦は、鶴見川で入水していた太宰治を助けます。その後、国木田独歩の指揮下で敦は鏡花と共に敵の居城へ向かうことになります。「文豪ストレイドッグス」は、文豪たちが特殊な能力を持ちながら、様々な事件や戦いに立ち向かう姿を描いていますが、異能力者同士のバトルやキャラクターたちの人間ドラマが魅力です。アニメでは、有名な文学作品やキャラクターが能力として表現されており、太宰治の「人間失格」や中島敦の「山月記」などがそのまま能力として登場します。
「文豪ストレイドッグス」のキャラクターと異能力を紹介
「文豪ストレイドッグス」は、文学の偉大な作家たちをモチーフにした架空の能力者たちが活躍する物語です。主要キャラクターたちは、それぞれに個性的で魅力的な能力と過去のストーリーを持っています。例えば、主人公の中島敦は儚げな容姿と、人を癒す能力を持っています。また、太宰治は派手な外見と、破壊的な力を使う能力が特徴です。彼らの能力やバックストーリーが物語に深みを与え、視聴者を引き込みます。
中島敦
主人公で、孤児院から脱走し、太宰治に出会い拾われ、武装探偵社で働きはじめます。彼の異能力は「月下獣」です。敦は大柄な白虎に変身することができます。
彼の体は銃弾すら通らないほどの頑丈さを誇り、動きも俊敏です。身体の一部を失っても猛スピードで復元できる能力を持っています。爪の部分は相手の異能を切り裂く効果もあり、攻撃時に役立ちます。ただし、完全に変身すると自分で理性や力をコントロールできなくなる弱点もあります。そのため、武装探偵社に入社してからは、社長である福沢諭吉の異能力によって、体の一部分だけを変化させています。
この異能力の元ネタは、中島敦の短編小説「山月記」で、虎に変身する李徴の場面が由来となっています。中島敦の異能力は、彼のキャラクターに深い影響を与えています。
太宰治
太宰治の異能力は「人間失格」です。この異能力は、敵味方問わず、触れた相手の能力を無効化するというものです。例えば、虎に変身する中島敦であれば、虎から人間に戻すことができ、芥川のように外套を黒獣に変化させる能力なら、元の外套に戻すことができます。この異能力は、太宰治の小説「人間失格」に由来しています。
この小説は、太宰治が死期を迎える直前に描き終えた作品で、2度の映画化によって非常に有名です。人間失格の能力は、異能バトルの中でも異色であり、他の文豪たちとは一線を画しています。
国木田独歩
国木田独歩の異能力は「独歩吟客」です。国木田独歩は、表紙に「理想」と書かれた手帳を携行しています。この手帳に記した内容は、彼の人生の道標となります。
彼は手帳のページを消費することで、そこに書かれたものを具現化することができます。ただし、手帳サイズより大きい物は具現化できません。一度目に見た物は、たとえ現物が破壊されても元の状態で再現できます。
江戸川乱歩
江戸川乱歩の異能力は「超推理」です。この異能力は、わずかな手がかりから事件の真相にたどり着くことができる探偵らしい能力を持っています。江戸川乱歩は、武装探偵社の一員であり、同僚たちからも一目置かれる鋭い観察眼を持っています。普段は警察から依頼された難事件を解決に導いている名探偵です。彼の異能力「超推理」は、現場に行かなくてもわずかな手掛かりから真相を突き止めることができます。乱歩は、自信家で、ふてぶてしく子供っぽい言動が目立ちますが、探偵社の古株の一人として、探偵らしいことができる人物として認められています。また、彼は福沢諭吉との関係も深く、福沢の言葉には逆らわないほど慕っています。
江戸川乱歩は、名探偵としての活躍を見せつつ、自由奔放な性格や仲間思いの一面も持っている、魅力的なキャラクターです。本人は異能保持者だと思っていますが、実際はただ推理力がずば抜けてよいだけで異能ではありません。
谷崎潤一郎
谷崎潤一郎の異能力「細雪」です。異能力は、この周囲に雪を降らせ、その空間をスクリーンのようにして自分や風景などの幻影を投影することができます。彼はこの異能力を使って暗殺に特化しており、意外と優れた能力を持っています。ただし、完全に変身してしまうと自分で理性や力をコントロールできなくなるという弱点もあります。
武装探偵社に入社してからは、社長である福沢諭吉の異能力によって、体の一部分だけを変化させることで、自分の意志で肉体の使い方を制御できるようになりました。
宮沢賢治
宮沢賢治の異能力は「雨ニモマケズ」です。賢治は途轍もない怪力を持ち、異常に頑強な体になります。彼の怪力は、宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」に由来しています。頑強さに関しては、成人男性に鉄パイプが曲がるほどの力で頭を殴られても平然としているほどです。また、怪力に関しては、軽自動車を軽く投げ飛ばしたり、道路標識を引っこ抜いて振り回すほどの剛腕を持っています。ただし、この異能力は空腹の時にしか発現せず、満腹になると眠ってしまいます。
与謝野晶子
与謝野晶子の異能力は「君死給勿」です。瀕死状態であればキレイに完全回復させられる能力を持っています。この異能力は、武装探偵社の一員である彼女が持つもので、優れた専属医として活躍しています。彼女は荒事ばかりの探偵社に欠かせない存在であり、その手腕は評価されています。
「君死給勿」の異能力は非常に強力で、瀕死の重傷を負った者でも生きていれば全快させることができます。例えば、太宰治という異能力者が死ぬ直前、心停止して脳が死ぬまでのわずかな間に、彼女の治療によって蘇生したことがあります。
谷崎ナオミ
武装探偵社で事務員をしているロングヘアで常にセーラー服の少女です。
谷崎ナオミの異能力は「人上人不造」です。この異能力は、相手の異能の出力を調整して制御することができます。
谷崎ナオミは、探偵社の事務員として働いていますが、異能力を持っていないため、度々危険に晒されることもあります。彼女は兄である谷崎潤一郎と共に暮らしており、兄に対して過剰なスキンシップを行うブラコンとして描かれています。谷崎潤一郎は異能力者である一方、谷崎ナオミは異能力を持っていないため、探偵社では非戦闘員としての役割を果たしています。
福沢諭吉
福沢諭吉の異能力は「人上人不造」です。この異能力は、相手の異能の出力を調整して制御することができます。具体的には、福沢諭吉は自分の部下にだけこの異能力を発動させることができます。
泉鏡花
泉鏡花はポートマフィアの殺し屋だった、着物に白い髪飾りで髪を2つに結っている少女です。
泉鏡花の異能力は「夜叉白雪(やしゃしらゆき)」です。この異能力は、武者姿の女性「夜叉白雪」を召喚することができます。夜叉白雪は非常に高い戦闘能力を持っており、特に剣を使った戦闘を得意としています。また、彼女の体は銃弾すら通さないほどの頑丈さを誇り、傷ついた部分を瞬時に回復することもできます。ただし、完全に変身すると自我を失い、理性や力をコントロールできなくなるという弱点があります。そのため、武装探偵社に入社してからは、体の一部だけを変化させることで、自分の意志で肉体の使い方を制御できるようになりました。
まとめ
「文豪ストレイドッグス」は、異能力が当たり前に存在する世界で、武装探偵社と裏の世界のポートマフィアが対立したり共闘したりしながら、仮想の都市ヨコハマを舞台に進んでいく物語です。登場人物は、性別が一部異なりますが、全員実在した文豪の名前で、能力名もそれぞれが執筆したものに関係しています。ぜひ、この魅力あふれるアニメをご覧ください!